火打山(2461.8m)妙高山(2454m)

山友会 登山バス
H15年7月25日〜27日  参加  29名



高谷池ヒュッテから火打山



梅雨明けの一番天気が安定しているはずなのに、例年にない長い梅雨でまだ梅雨明け宣言もされないまま、空に一抹の不安と、それ以上に大きな山友会員29名の重いリュックと100名山である2座への熱い思いをバスに積み込んで、定刻にJR奈良駅を出発します。


この山塊は地形的には日本海に面しているため、有数の豪雪地帯で豊富な残雪が造る高谷池、天狗池、黒沢池の三つの湿原は高山植物、湿原植物の花盛り、もう花のかおりに包まれた気分です。


26日 笹ヶ峰休暇村〜高谷池ヒュッテ〜火打山ピストン


夜の高速を車は快適に走り、予定より早い時間に登山口の笹ヶ峰国民休暇村につきます。
3班に分かれてそれぞれに朝食と出発の準備、準備体操をして6時35分出発です。立派な門構えの登山口から入ります。
明るい樹林の木道は夜露をたっぷり含んだ緑がとても目に優しいのです。

小1時間ほどで黒沢の清流に出合い、橋を渡って今日のコース唯一の水場、黒沢で涼をとり一息入れて12曲がりの急登に備えます。
12曲がりはつづら折の急登で何度も折り返して行くのですが、最初は折り返した回数を数えていても、お花に出会う度にもう忘れ、いったいいくつ曲がったのでしょうね。
道を彩るのはいつもかわいいお花たち!次々にたくさんのお花に出合います。
お花に詳しいクーさんtoさんの後ろにくっついてたくさん教えていただきました。でもすぐ忘れるのです。(^^ヾ…
今日覚えた(はずの…です)お花。 ヨツバムグラ、アラシグサ、クロトウヒレン、コキンレイカ、モウセンゴケ

ヒュッテ3Fより高谷池

お天気ならば富士山が見えるという富士見平ですが、生憎ガスがかかってきました。
ポツポツ雨も落ちてきました。傘でしのいで展望のないまま三角屋根の高谷池ヒュッテにつきます。

ヒュッテ前は形さまざまの池塘がまるでデザイン画を見るようで、湿原のお花と遠景には火打山のピラミッド型の端整な姿、すっかりガスが晴れない所がまたなんとも良い雰囲気です。そのまま額に入れて飾っておきたいようです。

昼食後、雨もあがりガスも少なくなり火打山をピストンします。



木道から岩のゴロゴロ道になりまた木道になり、しばらく行くと大湿原の花畑、天狗の庭につきます。
大小の池を彩り、埋め尽くすように、色を染め分けて咲き競っています。一面のピンクはハクサンコザクラ、つややかな緑と白はイワイチョウ、赤茶色はモウセンゴケ、ふわふわの白はワタスゲ、その中にハクサンチドリ、シオガマ、モミジカラマツ、サンカヨウの白い花、ワイン色の実、キヌガサソウの群落、ナナカマドは濃い緑の葉の上に真っ白い花をのせています。

天狗の庭 ワタスゲの群落一面のハクサンコザクラ

素晴らしいお花畑に、にわかカメラマンは大忙し、這ったり、かがんだり、足がつりそうです、なのに山友会カメラチームリーダーは「pororiさんもう一度そこでカメラを構えて!」なんて、とんでもない格好のpororiをパチリ!息が切れて、足がつりました。

緩い上りになり、両側は次々に違うお顔のお花が登場します。山頂まで続く花絵巻です。
ミゾホウズキ、アキノキリンソウ、クルマユリ、オタカラコウ、マルバタケブキ、シャクナゲ、ノギラン、ウサギギク、ミヤマタンポポ、ヒメシャジン、ニガナ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマオダマキ、ハクサンボウフウ、いったいいくつお目にかかったのでしょう?

火打山

ガスが少しづつ晴れて赤茶けた崩壊のガラ場、雷菱が見え、火打山もそのたおやかな全容を見せてくれます。
その頃には青空ものぞき最後の長い階段を上ると山頂です。


山頂は360度の展望のはずですが、ガスがかかったり、青空がのぞいたりを繰り返し、日本海の透き通るようなライトブルー、佐渡ヶ島、能登半島と思しき島影、白い雲がとても印象的でした。ゆ〜〜っくり、山頂のさわやかな風を胸いっぱいにしまいこんで帰ります。 
 
男性軍はオ・ヒ・ル・ネ・  いいなぁ…!


三角屋根の高谷池ヒュッテ
花絵巻の中を下ります。

振り返ると青空を背景に真っ白の雪渓を残した火打山が大きく見え、名残惜しくてしばらく休止、吹き上がる冷やりとした風がとても心地良いのです。


天狗の庭では池に写る逆さ火打も、立ち去り難い美しい光景でした。
おとぎ話に出てくるような高谷池ヒュッテで、星ふる夜はどんな夢を見ましょうか…?



コースタイム
笹ヶ峰 6:35―黒沢 7:27―12曲がり 8:10―富士見平 9:05―高谷池ヒュッテ 10:10
火打山へ
ヒュッテ 12:00―雷鳥平 13:00―火打山 13:30


27日 高谷池ヒュッテ〜妙高山〜燕温泉

4時起床 自炊室でお湯を沸かし、それぞれすばやく朝食をすませヒュッテ前に集合。未明の空にくっきりと白く後立山、北アルプスが浮かび「出発!」と言われるまで釘付けです。
おだやかな火打山から豪快な妙高山へ、花の山から岩の山へ、今日は気を引き締めて出発します。



前方の空がだんだん明るくなり、稜線に出るのとほぼ同時に日が昇ります。雲海がピンクに赤にオレンジに、わずか数分の間に変化して、空いっぱいに光が渦巻いてドラマティックな朝は小鳥達が開幕ベルを奏でます。今日も海はあくまでも青く、今は静かに眠っているようです。








妙高山

少しアップダウンがあり湿原の中に今度は丸いドーム型の黒沢池ヒュッテが見えてきます。ゴツゴツした妙高山がドーンと大きくそびえ、振り返ると昨日の優しい形の火打山が樹の間に見え隠れしています。

黒沢ヒュッテで一息入れ急坂をしばらく行くと大倉乗越です。一段と妙高が近く大きく見えるのですが、ここからいったん大きく下り、急斜面を右に巻きます。燕新道への分岐から雪渓をしばらく上り、次に岩ゴロゴロの急登が続き少し休憩して重いけれどやっぱり果物が一番と、トマトと甘い巨峰で最後の上りをクリアーし一等三角点のある妙高北峰につきます。



白いヨツバシオガマこの山頂で白いヨツバシオガマを見つけました。



南峰は妙高大神が祀られ標高はこちらが高いです。
Lがお湯を沸かしてくれてコーヒーにウィスキーを数滴入れていただきます。
全員で集合写真の後、燕温泉へ下山します。

溶岩の岩場を下りくさり場を通過し、雨ですっかり掘られてしまった道やぬかるみの連続で天狗堂につく頃には靴はしっかりドロ色に仕上がりました。(ーー;)


風向きによっては硫黄の匂いがするようになり、地獄谷の河原に出てしばらく河原に沿って下ります。
いったん川を渡って左の樹林の中に入り、細く長い二段の滝、称明滝、光明滝を見て麻平を過ぎて燕温泉にゴールします。
白濁の温泉で汗を流して、次はbeer!!!これは喉に落ちていくのが目に見えるようでした。
帰路もたいした渋滞もなく殆ど予定通り、無事に奈良まで帰ります。

思い出のカラーアルバムは数えきれないお花との出合いから始まるスライドショーです。
回りまわって次から次へ、終わるところがありません。

湿原をピンクに染めてあの一面のハクサンコザクラは、今も風に揺れているのでしょうか…?
日本海のあのライトブルーの海は今日も凪いで淡い島影を写しているのでしょうか…?











コースタイム
高谷池ヒュッテ 4:50―黒沢池ヒュッテ 5:40―大倉乗越 6:14―燕新道分岐 6:50―妙高北峰 8:14―南峰 8:18(大休止)9:08―天狗堂 10:15―麻平 11:53―燕温泉 12:25